小型の盗聴器のサイズはどれくらいですか? 小型でも長時間盗聴できてしまうんですか?
小型盗聴器のサイズは、市販で売られているもので音声録音タイプであればSDカードサイズ程度、カメラタイプでは2センチ四方サイズ程度まで存在します。盗聴・盗撮可能時間は機器によってちがいますが、音声盗聴であれば100時間を超えることもあります。

小型盗聴器の性能とは

小型盗聴器の性能とは?

かつては一部の人にしか手に入らなかった盗聴器は、いまや誰でもネットで簡単に購入することができます。

盗聴器は年々、サイズが小型化され、性能も良くなっています。

ただし、多くの人は「盗聴器」として売られているものを購入するわけではありません。

「ボイスレコーダー」や「防犯用小型カメラ」という体で売られているものを、盗聴・盗撮に悪用しているケースが大半です。

今回は、盗聴器をはじめ、盗聴器として悪用されるボイスレコーダーや小型カメラについて、解説していきます。


市販で売られている小型盗聴器・盗聴カメラ例

「盗聴器」「盗聴カメラ」として販売されているものの大きな特徴は、発信機と受信機(リモコン)がついていることでしょう。

これは、録音・録画しているものをリアルタイムで確認できたり、遠隔操作によって録音・録画のタイミングを自在に操れる、ということです。

2021年10月現在、市販で売られている盗聴器では、小型盗聴器の一例としてサンメカトロニクスの「SNB-400V」が挙げられます。

盗聴器発信機 縦3.0cm/横3.0cm/幅1.0cm未満
送信機 縦7.0cm/横27cm/幅3.3cm

(実際に盗聴現場に取り付けられるのは発信機の方です)。


これはUHF帯という周波数を使ったタイプの盗聴器で、集音可能範囲は15m、送信可能距離は50mです(つまり、50m離れた場所からでもリアルタイムに盗聴できるということです)。

この「SNB-400V」の大きな特徴は、無音のときには集音しない(=電波を発しない)という点です。そのため、むだに電力を消費せず、充電を長持ちさせられます。

盗聴カメラでは、靴に仕込めるような小指サイズのものなどがあります。


市販で売られているボイスレコーダー・小型カメラ例


ボイスレコーダーや防犯用小型カメラが盗聴器・盗撮カメラとして悪用される場合、前項で紹介した盗聴器などとはちがって、受信機と発信機にわかれておらず、リアルタイムではない「録音・録画式」であることが大半です。


2021年10月現在、市販で売られているボイスレコーダーでは、


  • タイプA 縦3.3cm/横3.0cm/幅0.9cm フル充電50時間録音
  • タイプB 縦4.4cm/横2.2cm/幅0.4cm フル充電15時間録音
  • タイプC 縦4.6cm/横1.85cm/幅0.6cm フル充電8時間録音

などが、小型なものとして挙げられます。
SDカード、小指サイズ程度と考えてもらうとわかりやすいでしょう。

これほどに小型でありながら、60m超の遠距離録音ができるものや、音声を探知したときに自動的に録音が始まるようなものもあります(この場合、30日程度待機させておくことが可能なものもあります)。

これらは基本的に録音タイプであることが多いため、リアルタイムで音声を聞くということはできません。

同じく市販で売られている小型カメラでは、

  • タイプD 直径4.5cm/幅0.9cm フル充電1時間録画
  • タイプE 縦2.2cm/横2.0cm/幅2.2cm フル充電1〜1.5時間録画

などが小型なものとして挙げられます。
特にタイプEは1円玉よりも小さなサイズです。

カメラ本体で録画しながら、wi-fiをつなぐことでスマホなどで映像をリアルタイムに確認できるものもあります。

ボイスレコーダータイプと違ってバッテリーが長くもたないことが難点ですが、モバイルバッテリーにつないだり、コンセントを使うなどあらかじめ電源を確保しておけば、長時間の撮影も可能です。

小型だけじゃない! 巧妙な偽装盗聴器

昨今盗聴器として使われる機器の小型化には目を見張るものがありますが、すごいのは小型化だけではありません。

特にボイスレコーダータイプでは、一見ボイスレコーダーとはわからないような、巧妙な偽装を施したものが多く売られています。

偽装盗聴器例

  • USB型
  • ペン型
  • カード型
  • コンセント型
  • テーブルタップ型
  • キーホルダー型
  • 車のキー型

カメラタイプでも、このような偽装を施しているタイプが少数ですが売られています。

こうした偽装型の中でも、コンセントやテーブルタップに偽装されたものでは、リアルタイムに音声が聞けるタイプである(べつに送信機がある)場合が多いです。


長時間盗聴のために高性能ボイスレコーダーが使われることも

コンセントやテーブルタップに仕込むタイプの盗聴器なら、電源が常に供給されるため半永久的に盗聴することが可能ですが、そうしたところに仕掛けるのが難しい場合が大半です。

そのため、先にご紹介した小型盗聴器・ボイスレコーダーよりは少し大ぶりになりますが、集音可能時間が長いボイスレコーダーを使用する例もあります。

  • オリンパス「ボイストレック V-862」 連続録音110時間、最大録音時間1040時間。
  • Telele「ICレコーダー V12小型」 連続録音400時間、最大録音時間750時間。

また、録音時間だけでなく、音声監視録音の日数が長いものとして、ベセトジャパンの「MR-1000」があります。
こちらは連続録音時間は30時間ですが、音声を感知したときだけ録音するために110日間待機することが可能です。

ベセトジャパンの「MR-1000」は操作に暗証番号が必要なため、たとえ設置されているのを発見しても他人がファイルを確認することはできず、盗聴の証拠や犯人の特定が難しくなることがあります。


小型の盗聴器はどこに設置されるか?

盗聴器は、前項で触れたように偽装させることも多いですが、小型であれば偽装させずともさまざまな場所に仕掛けることができます。

家具のちょっとした隙間や裏、車両であれば、シートの隙間などにも設置することができます。
ただし、ボイスレコーダータイプの場合は、盗聴した音声を聞くために一度回収しなければならないので、回収しにくい場所に設置することはないでしょう。

ときには、鞄や服の中にさりげなく仕込まれている、ということもあるので、見覚えのないものを見つけたら放置しないことです。


まとめ

盗聴器(に使われる機器を含む)は年々小型化され、巧妙な偽装を施したものが出回っているため、いざ盗聴器を仕掛けられても目視では見つけられないことが大半です。


最近は盗聴器発見器もネットで簡単に購入できるようになっていますが、市販で安価に買える盗聴器発見器で発見できる盗聴器はわずかです。特にボイスレコーダータイプは電波を発していないため、こうした盗聴器発見器で見つけることができません。

盗聴の不安があるときは、自分で中途半端に捜索するのではなく、ぜひプロに相談してください。

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